〜宇宙兄弟とAIがくれた、再起動の理由〜
■ はじめに:違和感を、黙らせてきた
ずっと、なんか引っかかってた。
会社の仕事に不満があったわけじゃない。
上司も悪いやつじゃないし、給料だって人並みにはもらえてた。
でも、心の奥底に「これでいいのか?」って、静かに鳴り続けるアラームがあった。
最初は無視した。
そのうち慣れるだろう、疲れてるだけだ、みんなそうだろうって。
でも、そのアラーム音は、年を重ねるごとに、じわじわと音量を上げてきた。
30を過ぎた頃には、もう“無視できない雑音”になってた。
■ 宇宙兄弟との出会いが、スイッチを押した
そんな時だった。
久しぶりに読み返したのが、宇宙兄弟だった。
子どもの頃はただの「宇宙に行くマンガ」だと思ってたけど、
今読んだら、全然違った。
その中でも、真壁ケンジというキャラクターのセリフがぶっ刺さった。
「何の引っ掛かりもなく堂々と言えるか?『これが俺の一生の仕事です』って」
一生の仕事。
そんなふうに、自分の人生を“職業名で言い切る”なんてこと、考えたことなかった。
でもそのとき、自分が無意識に背けていた問いが、一気に目の前に来た。
今の仕事を、一生の仕事だと言えるか?
心の中で答えようとして、言葉が出てこなかった。
■ 脱サラを決めたのは、言葉にならない「NO」のせいだった
そうだ。
俺は今の仕事を「一生の仕事」だなんて、絶対に言えなかった。
それに気づいた瞬間、なんかもう、戻れない感じがした。
もちろん怖かった。
会社辞めるって、世間的にはリスクだし、家族にも不安を与える。
でも、それ以上に「このまま嘘ついて生きること」の方が、怖かった。
■ 俺の敵は、だいたい俺だった
脱サラって聞こえはいいけど、俺にとっては「言い訳をやめる」ってことだった。
宇宙兄弟の中でもう一つ、強烈に残ってるセリフがある。
「宇宙に行きたいって言ってるのに、いちばん邪魔してたのは…自分だった」
あれは、まさに俺のことだった。
時間がない、才能がない、年齢が、とかいろんな理由を並べて、
「挑戦しない理由」を正当化してきたけど、
結局一番俺の足を引っ張ってたのは、俺だった。
■ テンションが上がらないことに、人生のパワーを使わない
ある日ふとメモ帳に書いた言葉がある。
「テンションが上がらないことに、人生の貴重なパワー使ってどうすんだよ」
その日から、“無理やり自分を納得させる働き方”をやめた。
■ そしてAIに出会った
正直、会社を辞めたときは何も決まってなかった。
でもある日、ChatGPTに出会った。
「これはすごい」と思った。
単なるおもちゃじゃなく、**可能性を引き出してくれる“相棒”**みたいな存在だった。
文章が得意じゃなくても、考えを整理できる。
アイデアを形にしてくれる。
疲れてても、自分の代わりに言葉を並べてくれる。
そんなAIと一緒に、「何かを作る」っていう感覚を、久しぶりに味わえた。
■ 今、俺は“ワクワクする方”に賭けてる
迷ったとき、こう考えるようにしてる。
「どっちか迷ったとき、ワクワクする方に決める」
ブログを書く。
AIと一緒に記事をつくる。
収益はまだほとんどない。
でも、不思議と“心は前に向いてる”。
■ 本気でやった失敗は、誇っていい
最後に、もう一つだけ。
「本気でやった場合に限るよ。本気の失敗には価値がある」
仮にこの挑戦がうまくいかなかったとしても、俺は後悔しない。
胸を張って「やった」って言えるなら、それはきっと“価値のある失敗”だから。
■ おわりに
「一生の仕事です」って、堂々と言える生き方がしたい。
まだ途中だけど、
少なくとも、今の俺は前よりずっと正直に生きてる。
俺の敵はだいたい俺だった。
でも、今は少しだけ、味方になれてる気がする。
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